Introduced products | MAE-V |
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仕様流体 | 溶融カドミウム、 溶融塩(塩化リチウム-塩化カリウム) |
Temperature of liquid | 500℃ |
流体比重 | 8 |
原子力発電を行う際、燃料であるウランを燃焼させると、燃料は使用済燃料となります。この使用済燃料中には、再び燃料物質として使用できるウランやプルトニウムが含まれています。これらの物質は使用済燃料から回収し、再びウランと混ぜて、燃料とすることができます。この方法を“使用済燃料の再処理”といいます。
日本では、使用済燃料からウランやプルトニウムを取出す再処理施設が青森県六ヶ所村に建設されています。そこでは、水溶液-油系での液体抽出による手法で処理が行われており、これを“湿式法”と呼んでいます。
より経済性に着目した新技術として、電解精製を利用した手法である“金属電解乾式再処理”が、現在、カワサキプラントシステムズ㈱殿を中心に研究開発されています 。そして、この処理法のための試験装置の中で、溶融塩と溶融カドミウムを移送する装置として“三和マグネットポンプ”が使用されています。
その際に、温度500℃、比重8という厳しい条件下での使用に耐え、3000回転まで可変速できるポンプとして使用されています。またコンパクトであるということもお客様からの条件でした。三和ハイドロテックでは、このようにお客様の特殊な仕様に対応できる特注品を作り上げております。
今回提供した製品は、“完全専用設計・製作品”です。 今までに三和でも経験したことのない仕様でしたので、様々な技術的課題にチャレンジしました。
特殊な液体 | 液体金属であるカドミウムを移送(液比重8) ※弊社実績は比重2まで |
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頑丈 | 500℃の耐熱性能、マグネットドライブで熱伝達をカット ※弊社実績は450℃まで |
能力調節可能 | 高速域まで可変速により、任意のポンプ性能を実現(~3000rpm) |
コンパクト設計 | 完全専用設計でチャンバービルトインタイプ |